猫に安全な観葉植物
このページでは猫にとって安全な観葉植物をいくつか紹介します。(猫に有害な植物は「猫に危険な花と観葉植物」をご覧ください。)
ただし無害とされる植物でも、猫の個体差によっては食べておなかを壊したり中毒症状を起こす危険は考えられますので、まずは猫が葉や茎を食べてしまわないかしっかり様子を見てください。高い所に置く、周りにフェンスを設置するなどの措置も必要かもしれません。植物を設置する際は自己管理・自己責任で設置してください。また植物を食べてしまった猫の様子がおかしいと感じたら、すぐに獣医師に相談してください。
猫草(えん麦)
まずは観葉植物ではなく猫草(えん麦)。常に猫が食べても良い猫草を置いておくことで、他の観葉植物を食べるのを防ぐ効果があります。猫が葉を食べる大きな理由は、吐いておなかの中をスッキリさせるため(細くてチクチクした葉を食べておなかを刺激させて吐く)なので、猫草が常にあればわざわざ食べにくい他の観葉植物をかじる理由は少なくなります。
育った状態のものが花屋さんなどで売られていますが、自分で育てる栽培キットが各社から販売されています。一日一回水を与えれば7〜10日ほどで食べごろサイズに育ちます。
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パキラ
中南米原産の植物パキラ。育てやすく、テーブルサイズから2メートル近くのものまで様々なサイズがあるので部屋に合わせやすく人気の観葉植物です。毒性もほぼなく猫にとっても安全です。唯一、種子にジャガイモの新芽と同様の毒性があります。(通常販売されている状態であれば問題ないかと思います。)
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モンステラ
南国っぽいエキゾチックな雰囲気で人気のモンステラ。丈夫で比較的育てやすいのも人気のポイントです。ただ完全無害ではなく、葉と茎に「蓚酸カルシウム」という成分が含まれていて、その汁に触れると皮膚のかぶれや粘膜の炎症といった症状が出ます。(とろろ芋が肌に触れた時の痒み、痛みと同様の症状。)猫がかじると口腔内の灼熱感などの中毒症状が出る場合があります。ただし葉が大きいので「口に入れるもの」と認識されない事も多いです。一応様子を見てから設置しましょう。
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ガジュマル
熱帯地方、日本では沖縄県などに自生しているガジュマル。「多幸の木」とも呼ばれます。(似た呼び名で「幸せの木」と呼ばれるドラセナには強い毒性があるので注意。)熱帯の植物の中では比較的寒さにも強く育てやすいです。猫にとって毒性はないですが、小ぶりなサイズのものはイタズラされないように置き場所に注意しましょう。
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サンセベリア
アフリカ原産のサンセベリア。肉厚の葉の部分だけが地上に出ている種類です。乾燥地方の多肉植物なので乾燥に強く、水不足で葉がしおれることはあっても枯れにくいので育てやすいです。猫にとっても無害ですが、先の尖った葉の形状は猫が本能的にかじりたくなる形なので、小ぶりなサイズのものだとイタズラでかじられるかもしれません。サイズ、置き場所に注意しましょう。
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エバーフレッシュ(ネムノキ)
中南米、東南アジア原産の熱帯植物エバーフレッシュ。細かく繊細な葉がスタイリッシュで人気の植物です。昼間は葉を広げ、夜になると葉を閉じるという性質を持っています。寒さには弱いですが比較的育てやすく、サイズも大小様々あるので部屋に設置しやすいです。猫にとっても毒性はなく安全ですが、細かい葉の形状は猫がじゃれたくなるかもしれません。その場合は置き場所に注意しましょう。
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アレカヤシ
熱帯雨林原産の植物アレカヤシ。ボリュームが有り存在感があります。寒さには弱いですが日向に設置すればそれほど飼育は難しくありません。猫にとって毒性はありませんが、先の細い葉の形状は猫が本能的にかじりたくなる形なので、イタズラでかじられるかもしれません。置き場所に注意しましょう。
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シュロチク
定番人気の観葉植物であるシュロチクは和風やアジアンテイストのインテリアにもよく合います。寒さにも比較的強く育てやすいです。猫にとって毒性はありませんが、こちらもアレカヤシ同様に猫が本能的にかじりたくなる葉の形なので置き場所に注意が必要かもしれません。
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ストレリチア
南アフリカ原産のストレリチア。中〜大型の観葉植物でストレリチア・オーガスタやストレリチア・レギネなどの種類があります。葉が大きく迫力があり、また丈夫で飼育も簡単なので人気の植物です。ただし葉や茎に毒性があり、猫が食べてしまうと嘔吐、下痢、腹痛などの中毒症状を起こす場合があります。ただ葉は大きく、茎も太く硬いので、猫に「口に入れるもの」と認識されることは少ないかと思います。
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人工観葉植物
安全で手間いらずな人工観葉植物を置くのもひとつの手です。最近は触っても本物と見分けがつかないぐらい精工で自然な商品も多く、また種類も豊富なので例えば本物は毒性のあるポトスやドラセナ(幸福の木)なども部屋に飾ることが出来ます。もちろん猫にイタズラされる可能性はあるので置き場所に注意する必要はあるかもしれませんが。